Stable Diffusionモデルとは? 一覧とその特徴を紹介

Stable Diffusionモデルとは? 一覧とその特徴を紹介

Stable Diffusionは、モデルを利用することで細かなスタイルや雰囲気を学習し、高品質な画像を簡単に生成することができます。

この記事では、Stable Diffusionでのモデルの使い方や特徴を解説していきます。

目次

Stable Diffusionモデルとは?

AIイラスト桜と美少女

Stable Diffusionのモデルとは、Stable Diffusionに学習させるデータセットのことを指します。

モデルを活用すると、一からプロンプト入力しなくても、モデルに応じた細かなスタイルや雰囲気などを活用でき、AI画像を生成しやすくなります。

例えば、アニメ系のモデルを導入すれば、プロンプトでスタイルを指定しなくてもアニメイラスト画像が生成されます。

また、既存のモデルデータを組み合わせてオリジナルデータ(マージ)を作成することも可能です。

Stable Diffusionモデル一覧とその特徴

煌めきのイメージの見出し画像

Stable Diffusionのモデルは、配布されているサイトからダウンロードすることができます。

ここからは、カテゴリー別にStable Diffusionモデルのおすすめを紹介していきます。

Stable Diffusion実写・リアル系人気モデル

主に実写に近いリアルな画像生成する際に利用されるStable Diffusionモデルを紹介します。

SDXL -base-1.0

SDXLは、Stable Diffusion XLの略で、Stable Diffusionの開発元であるStability AI社が提供するモデルです。

実際にSDXLで画像を生成してみます。

公園で長い黒髪の美しい日本の女の子が立っている画像を生成したいと思います。

SDXL
使用したプロンプト

[best quality, masterpiece, ultra highres,beautiful japanese girl with long black hair is standing, park]

[最高品質、傑作、超高解像度、長い黒髪の美しい日本の女の子が立っている、公園]

きめ細かさが特徴のモデルだけあって、細部まで繊細な画像が生成できました。

LicenseCreativeML Open RAIL++-M License
利用上の注意○クレジットなしでの利用
×生成物の販売
○有料生成サービスへの利用
○マージモデルのシェア
×マージモデルの販売
×マージモデルシェア時の制限変更
(2024年4月の情報)

BRA V7

BRA V7は、リアル風(実写)の画像生成に特化したStable Diffusionモデルです。

AI美女をStable Diffusionで生成してみたい人におすすめです。

フードを被った日本のアイドル風の少女を生成してみます。

BRA V7
使用したプロンプト

[Beautiful japanese idol girl, hoodie, upper half of the body, masterpiece, high quality, best quality, highly detailed, insanely detailed, 4K]

[美しい日本のアイドルの女の子、フードを被った、上半身、傑作、高品質、最高品質、高いデティール、細部まで細かく、4K]

ネガティブプロンプト
[(worst quality:2) , (low quality:2) , (normal quality:2) , lowres , bad anatomy , missing fingers , bad hands , monochrome , grayscale , watermark , bad legs , bad arms , mole]

[最悪の品質:2倍、低品質:2倍 、通常の品質:2倍 、低解像度、悪い構造、欠けている指、悪い手、モノクロ、グレースケール、透かし、悪い脚、悪い腕、ほくろ]

リアルな可愛いAI美女を生成することができました。

LicenseCreativeML Open RAIL-M
利用上の注意○クレジットなしでの利用
○生成物の販売
×有料生成サービスへの利用
○マージモデルのシェア
×マージモデルの販売
×マージモデルシェア時の制限変更
(2024年4月の情報)

Stable Diffusionイラスト・アニメ系人気モデル

次はイラストやアニメ系のStable Diffusionモデルを紹介します。

Anythingシリーズ

Anythingシリーズは、イラスト生成のStable Diffusionモデルの中で最も有名なモデルです。

高品質が大きな特徴で、アニメ塗りで生成される絵の完成度はとても高いです。

これまでAnything V5が主流でしたが、2024年3月に新たにXLがリリースされたので、今回はその新しいAnything XLを利用して、魔法使いの少女の絵を生成してみたいと思います。

Anything
使用したプロンプト

[1 girl, wizard, class room, dressed in black formal clothes]

[1 人の女の子、魔法使い、教室、黒いフォーマルな服を着ている]

ネガティブプロンプト
[(worst quality, low quality, blurry:1.66), (bad hand:1.4), watermark, (greyscale:0.88), multiple limbs, (deformed fingers, bad fingers:1.2), (ugly:1.3), monochrome, horror, geometry, bad anatomy, bad limbs, (Blurry pupil), (bad shading), error, bad composition, Extra fingers, strange fingers, Extra ears, extra leg, bad leg, disability, Blurry eyes, bad eyes, Twisted body, confusion, (bad legs:1.3)]

[最悪の品質、低品質、ぼやけ:1.66倍、悪い手:1.4倍、透かし、グレースケール:0.88倍、複数の手足、変形した指、悪い指:1.2倍、醜さ:1.3倍、モノクロ、ホラー、幾何学、悪い構造、悪い手足、(ぼやけた瞳孔)、(悪い立ち姿)、エラー、悪い構図、余分な指、奇妙な指、余分な耳、余分な脚、悪い脚、障害、かすみ目、悪い目、ねじれた体、混乱、悪い脚:1.3倍]

LicenseCreativeML Open RAIL++-M
利用上の注意○クレジットなしでの利用
○生成物の販売
○有料生成サービスへの利用
○マージモデルのシェア
×マージモデルの販売
○マージモデルシェア時の制限変更
(2024年4月の情報)

Pastel-Mix

Pastel-Mixは、パステル調の画風の美少女イラストを生成できるStable Diffusionモデルです。

現在配布されているイラスト系のモデルの大半は、アニメ調の塗りであるのに対して、Pastel-Mixは独特の画風になっています。

部屋にいる少女と三毛猫の画像をイラスト風に描いた画像を生成してみます。

Pastel
使用したプロンプト

[masterpiece, best quality, ultra-detailed, 1girl,  illustration, calico cat, smile, room]

[傑作、最高品質、精細に、女の子1人、イラスト、三毛猫、笑顔、部屋]

ネガティブプロンプト
[(worst quality:2) , (low quality:2) , (normal quality:2) , lowres , bad anatomy , missing fingers , bad hands , monochrome , grayscale , watermark , bad legs , bad arms , mole]

[最悪の品質:2倍、低品質:2倍 、通常の品質:2倍 、低解像度、悪い構造、欠けている指、悪い手、モノクロ、グレースケール、透かし、悪い脚、悪い腕、ほくろ]

髪色や家具の指定をしなかったのですが、雰囲気に合った背景が生成されました。

Licensecreativeml-openrail-m
利用上の注意○クレジットなしでの利用
○生成物の販売
○有料生成サービスへの利用
○マージモデルのシェア
×マージモデルの販売
×マージモデルシェア時の制限変更
(2024年4月の情報)

Stable Diffusionモデルの入れ方

AIイラスト美少女

Stable Diffusionモデルの入れ方を2つのサイト別に解説していきます。

Hugging Faceを利用する場合

STEP
Hugging Faceへアクセス

まずは、Hugging Faceサイトにアクセスします。

その後、「Modelsタブ」を選択してモデル名を検索します。

Hugging Face
(出典:huggingface.co)
STEP
モデルを決めてダウンロード

今回はStable Diffusionの「SDXLのベース」をインストールするので「stable-diffusion-xl-base-1.0」を選択します。

Hugging Face
(出典:huggingface.co)

「Files and versions」タブに移動後、ページ下部の「sd_xl_base_1.0.safetensors」を「download」ボタンをクリックしてダウンロードします。

ダウンロードしたモデルデータの拡張子は、「.safetensors」もしくは「.ckpt」で表示されています。

Hugging Face
(出典:huggingface.co)

モデルによっては、いくつかのバージョンがありますで、自分のStable Diffusionのバージョンに合わせてダウンロードしましょう。

STEP
Stable Diffusionにモデルを入れる

models」>「Stable-diffusion」の順で開き、「Stable-diffusion」の中に先ほどダウンロードした「○○.safetensors」ファイルを配置すれば完了です。

Hugging Face

Civitaiを利用する場合

STEP
Civitaiサイトにアクセス

Civitaiサイトにアクセスします。

検索窓からモデルを検索します。今回は「Anything v5 ink」をダウンロードします。

Civitai
(出典:civitai.com)
STEP
ユーザー登録をする

サイトにユーザー登録してボタンから「.safetensors」ファイルをダウンロードします。

Civitai
(出典:civitai.com)
STEP
Stable Diffusionにモデルを入れる

models」>「Stable-diffusion」の順で開き、「Stable-diffusion」の中に先ほどダウンロードした「○○.safetensors」ファイルを配置すれば完了です。

Hugging Face

Stable Diffusionモデルの使い方

Stable Diffusionのモデルは、画面左上の「checkpoint」と書かれている部分の下にある「▼」から選択し、切り替えることで適用されます。

Stable Diffusion Web UI
(出典:Stable Diffusion Web UI)

Stable Diffusionモデルが読み込めない?

注意を促す見出し画像

Stable Diffusionでモデルデータを利用すると、これまでスムーズだった画像生成に時間がかかることがあります。

Stable Diffusionモデルの導入に関しては、GPUメモリ(VRAM)16GB以上が推奨されています。

Stable Diffusionは。比較的簡単な画像であればノートPCでも生成が可能でしたが、モデルを利用すると大きく負荷が増すことになるので注意が必要です。

Stable Diffusionでモデルデータが読み込めない、エラーが発生した場合は下記の項目を参考に対処してみてください。

ブラウザを更新する

Stable Diffusionを表示しているブラウザを再読み込み[F5]してみましょう。

Stable Diffusion Web UIを再起動する

一度Stable Diffusion Web UIを閉じてwebui-user.batから起動し直してみましょう。

cache.jsonを削除してStable Diffusion Web UIを再起動

cacheファイルが増大していると起動が遅くなりますので、定期的に削除するのがおすすめです。

削除する際は、ソフトを閉じてから削除するか、削除後に再起動をするようにしましょう。

Stable Diffusionモデルを使うならクラウドGPUがおすすめ

Stable Diffusionモデルを使うとこでPC全体の動作が遅く感じたり、スペックやVRAM容量に不安があったりする場合は、GPUの増設やクラウドGPUの利用がおすすめです。

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さらに、クラウドGPUを利用しない時は停止にしておくことで、停止中の料金はかかりません。

クラウドGPUを使えばいつでもStable Diffusionの性能をフルに引き出すことができるので、理想の環境に近づけることができます。

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この記事を書いた人

画像生成AI、文章生成AIなど最新のAI生成に関連する情報を発信。

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