都庁前駅でローカル5G、AIカメラ、AIサイネージ、ARナビゲーションの実証プロジェクト開始

都営地下鉄大江戸線の都庁前駅で、第5世代移動通信システム(5G)を活用したローカル5G、AIカメラ、AIサイネージ、ARナビゲーション等の実証プロジェクトが開始されます。

Edge POINT

  • 都庁前駅の構内で5Gを活用したユースケースを検証
  • AI解析での異常検知、駅係員へのAIカメラ映像の転送、AIサイネージで視聴状況を計測
  • 駅利用者のスマートフォンに、ARで目的地までの案内ルートを表示

駅構内で5Gを活用したユースケースを検証

このプロジェクトはこれまで、都庁前駅でインフラシェアリングによるキャリア5Gの電波環境を整備し、2022年5月からサービスを開始しています。今回のローカル5Gは、新たに実証環境を駅構内に構築し、5G環境下においてデジタル技術を活用した新たなユースケースの可能性の検証を行うものです。

(1)ローカル5Gネットワークの構築
都庁前駅で、車両が入線するホーム、利用者が通過する改札付近、設備維持管理のための機械室にローカル5G環境を整備します。整備にあたっては、電波シミュレーションを実施するとともに、スループット測定などの技術的検証も行い、プライベートネットワークとしてのローカル5G を活用した地下鉄施設内の保守点検作業やユーザー向けサービスについて検証します。

(2)高精細映像伝送を活用したトンネル内施設点検への活用
保守用車に設置した高精細カメラでトンネル内の線路や天井や壁などを撮影し、駅構内にある記録装置にローカル5G 等で伝送するとともに、AI解析による異常検知等を行い、効率的な維持管理への活用について検証します。


(3)AIカメラの映像による駅係員業務への活用
駅係員が駅構内の状況をより把握しやすくするため、AIカメラで撮影した駅構内の高精細な映像を、ローカル5G 等を活用して駅係員のモバイル端末へリアルタイムで伝送するとともに、映像の解析により、車いすや白杖の駅利用者を認識して通知するなど、駅係員業務への活用について検証します。


(4)AIサイネージによる効果的な情報発信への活用
データ容量の大きい動画広告コンテンツ等を、ローカル5G 等を活用してAIサイネージに伝送します。また、サイネージに内蔵されたカメラで、駅利用者の視聴状況の計測や広告内容に対する反応の確認を行い、効果的な情報発信への活用を検証します。 


(5)ARを用いた駅利用者の移動支援への活用
出入口からの経路が複雑な地下鉄駅構内における移動を支援するため、ARを用いたナビゲーションを実施。5Gを活用して、駅構内のナビゲーションデータを駅利用者のスマートフォンに伝送し、そのデータと駅利用者の位置情報を重ね合わせて、目的地までの案内ルートを表示します。

リリース:PR TIMES

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