
NTTテクノクロスは、AIが画像から植物の種の発芽率検査を支援する「AI発芽検査」の新バージョンをタキイ種苗とカネコ種苗が導入したと発表しました。
Edge POINT!
- AIが画像から発芽状態を判定支援
- AIにより検査結果は数値化
- 判定は画像も保存でき証跡として活用可能
発芽状態の判定作業を5倍以上効率化
2020年9月に開発された「AI発芽検査」は、今回のバージョンより発芽率の判定に使用する作物モデルのアノテーション作業が従来の約6分の1に短縮され、設備として必要なカメラとパソコンについても小規模化されました。
今回導入された「AI発芽検査」は、熟練の技が求められる植物の種の発芽率検査において、AIが画像を元に発芽状態を判定支援することで、検査業務を大幅に効率化するソフトウェアです。AIに事前学習させたデータを元に、発芽率の検査を100粒あたり10秒で行います。検査結果は数値のほか、画像でも保存し検査の証跡として活用できます。
経験の浅い検査員と比べ、発芽状態の判定作業は5倍以上効率化可能で、検査員との判定精度も98%とされています。
NTTテクノクロスでは今後においても「AI発芽検査」をはじめとしたICT技術により種苗会社のDX支援を進めるとしています。